先日、『マリー・ローランサンとモード』展に行ってきました。
マリー・ローランサン
「ニコル・グレーと二人の娘、ブノワットとマリオン1922年
出典 :「マリー・ローランサンとモード」展
パステルカラーを駆使して、甘くて儚い女性たちの姿を描き続けた、
フランスの画家マリー・ローランサン。
本当にワクワクして観に行きました。
彼女の表現する淡く夢見るような色調には、
ただただうっとりするばかりです。
マリーの作るペールトーンのピンクやブルー、女性たちの被るステキな帽子。
マリー41歳の頃の自画像。着ているお洋服も素敵で
ファッションにおいても参考になります。
マリー・ローランサン 「わたしの肖像」1924年
出典 :「マリー・ローランサンとモード」展覧会図録(美術デザイン研究所)
出典 :「マリー・ローランサンとモード」展覧会図録(美術デザイン研究所)
出典 :「マリー・ローランサンとモード」展覧会図録(美術デザイン研究所)
その頃の上流階級の婦人たちは、
窮屈だったコルセットから解放され動きやすく、
実用的で何と言ってもオシャレなCHANELの服を着て
ローランサンに肖像画を描いてもらい、
マン・レイにポートレート撮影をしてもらうこと…
これこそが一種のステータスであり憧れだったようです。
そんな彼女たちの気持ちも分かるような気がする、
そんな展示会でした。
1920年代、さまざまな芸術家が集まり賑やかで華やかなパリ。
自分がもしその場にいたら
どんな「美しさ」「華やかさ」「居心地の良さ」を
求めてたんだろうと色々想像を膨らませました。
そして、マリー・ローランサンとシャネルは
同じ1883年生まれらしく、シャネルがマリーに
描いてもらった自画像も展示されていました。
(結局、この絵はシャネルが納得することなく
受け取り拒否と言う逸話も!)
マリー・ローランサン 「わたしの肖像」1924年
出典 :「マリー・ローランサンとモード」展覧会図録(美術デザイン研究所)
女性ならではの視点で、
その時代の彼女たちに共感する部分もあり、
また逞しくさにはただただ尊敬するばかりです。
撮影許可が出てるスペースが限られてはいましたが
渋谷Bunkamura、この展示会を最後に
リニューアルのため、長期休館に入ります。
この機会にまだ行っていない方はぜひ。